白い失神

アルゼンチンの作家、オラシオ・キロガの短編小説です。
失神には白い失神と青い失神があって、手術のとき麻酔で、白い失神は、顔が真っ青になる(スペイン語の世界では緑になる)、青い失神は、顔にあざができるほど真っ赤になるのだそうです。

手術のさ中、あの世に行きかけて、和風にいえば「三途の川」渡るかどうか、キロガの表現では、ギリシャ風の建物の大きな部屋のいくつかの扉がありどの扉を選ぶかで、生死が分かれるというわけです。そこで出会った少女は、死んでしまい、主人公は生き返るという話です。

一瞬の判断で大きな分かれ道になることは、人生の中で何度も経験することだと思います。
その判断が、正しいと思っても、実は後に後悔することになったりします。

毎日がその繰り返しですが、前向きに考えなければやってられません。