東京人 三月増刊
「葛飾区を楽しむ本」が刊行されました。
歴史をひもとく記述もあり、歴史の重みを感じるのですが、どうも日本史に疎いせいか、難しいですね。中世から戦国時代をへて、江戸時代までの歴史は。
私にとっていちばん目を引いたのは、「荒川放水路が変えた町」という、区博物館学芸員・谷口榮氏の記事でした。私自身が、東四つ木三丁目に住み、荒川は、もっとも身近な存在ですし、明治時代から国家的プロジェクトとして掘削されたこの放水路のことは、頭では分かっているつもりでも、系統的に「失われたもの」「新たに生まれたもの」とを丁寧に解説しています。
下町らしさや庶民的な街は、この放水路にかかわる労働者やここで新たに工場や商売をはじめた黎明期の葛飾区の人々によって築かれてきたのですね。
今年は、葛飾区ができて80年という節目の年でもあります。昨日の長い予算委員会でこのことを取り上げていた議員もいましたが、夜8時過ぎまでの審議に耐える理事者のみなさんもお疲れさまでした。