欧州での審判

日本のゴールデンウィーク最終日、フランス大統領選挙でオランド氏が、ギリシャでは緊縮政策をとってきた二大政党に審判が下され、共産党をふくむ左翼(緊縮財政に反対の勢力)が100議席以上を獲得しました。

新自由主義に対する審判だとマスコミは報じておらず、今日の市場はユーロ安、株安の結果だったと誇張しています。

新自由主義的政策で潤った大資産家、大企業を擁護し、緊縮財政によって国民を苦しめてきたことに反省がない・・・我が国に波及されたら困るのでしょう。

連休初日にツアーバスの居眠り運転で多くの命が奪われたことは心が痛みます。しかし、この背景には、運転手をモノ扱いする業務形態で働かせる仕組みがありました。国民の所得が減るので格安ツアーバスが売れる・・・こうした形態で働かされる労働者が増える、これが新自由主義的な貧困の拡大です。
既得権益が国民を苦しめている」などといって公務員攻撃にひた走る勢力もありますが、ごまかしです。たしかに高級官僚の天下りなど目に余る不公正を質す必要があります。しかし、緊縮財政という名で実行されるのは、年金の引き下げであったり、医療費の値上げだったり、消費税増税です。

これと正面からたたかい変革に挑むことが問題解決です。