ナッツ・リターン

韓国の大韓航空の取締役が同社機に搭乗した際、乗務員のナッツの出し方が悪いといって、航空機を着陸させ、乗務員を下したあと、再び出航させた事件。確かにむちゃくちゃだ。

しかし、テレビでどのチャンネルも詳しく追跡し、繰り返し報道している。はたして日本人にとってこのニュースを繰り返し、詳しく報道することにどれだけの意味があるのだろうか。他に報じるべき大事なことがあるのでは?これは、むしろ嫌韓の垂れ流しのように思えてならない。嫌韓といえ嫌中も激しい。知らず知らずレイシズムが蔓延しているようで嫌な風潮だ。

最近、世界の果てで頑張る日本人の番組を目にする。それらの方々は、一人ひとり個性輝く、どんな苦境のなかでも前向きに生きるすばらしい方々だと素直に思う。しかし、視聴者に「日本人はすごいんだ。他民族よりも」という間違ったメッセージになっていないか。ぼくは、アジア、欧米など多くの国をみてきたが、中国人パワーのすごさに舌をまく。世界の地の果てまでアイデンティティをもって暮らしている。

アジアで隣国と仲良く、謙虚に身の丈に合った日本人でありたいと思う。