謎のベースロード電源

 政府が検討していた15年後の電源構成比率の大枠が4月4日に明らかになった。
 ベースロード電源とは、石炭、水力・地熱、原子力の三分野だ。右派マスコミは石炭はCO2排出量を抑制しなくてはならないので増やせない。水力・地熱は増えないと決めつけた挙句、だから原子力を全体の20%動かさなければならないと、結論付けている。

 しかしおかしくないだろうか。水力・地熱は増やせないのではなく、増やす気がない。太陽光・風力をベースロード電源の外枠において、本気で普及する気がないのだ。その結果、老朽化した原発も稼働させなければ、電気が足りなくなると国民を脅かしているだけなのだろう。

 思考停止したこんなまやかしはやめてもらいたい。水力・地熱と太陽光・風力の本格的な普及のためにあらゆる努力が必要であり、原発に頼らない日本への転換がいま問われているのではないでしょうか。