カールマルクス生誕200年

今、東京でも「マルクス・エンゲルス」という映画が上映されています。「共産党宣言」という有名な書物ができるまでのエピソードが描かれているようです。高校生の時に世界史や倫理社会で登場するマルクスに興味をもち購入しました。「 一つの妖怪がヨーロッパにあらわれている、――共産主義の妖怪が。」という有名なフレーズしか理解できず、途中で読むのをあきらめたと記憶しています。
 
東欧諸国の政権とソ連崩壊で「共産主義は死んだ」といわれ、米国を中心としたグローバル経済により、世界が繁栄するかのようにいわれましたが、新興国経済の発展、本家本元の米国が、「アメリカ・ファースト」とか言い出しました。マネして「都民ファースト」といった勢力の勢いはどこかへ吹っ飛んでしまいました。

そうした中で、世界でマルクスが再評価され始めています。日本共産党は、ソ連は革命の出発点においては、社会主義をめざすという目標が掲げられたが、社会主義の失敗ではなく、社会主義の道から離れ去った覇権主義官僚主義専制主義の破産であった、と綱領で述べています。不平等な社会の変革のエネルギーがあるかぎり、マルクスの考え方は生き続けるのではないかと思います。