土曜日の授業

葛飾区では、来年度の学習指導要領の改定で、履修内容が大幅に増加することから土曜日の授業について今年度から始めた。しかし、東京都が関係者の理解を前提としていたのに、二月の区議会文教委員会に報告後、私に言わせれば、関係者の理解が得られないまま、強行するという最悪のやり方だった。

区内では、様々な矛盾が生じ、その結果、来年度から八月を除く毎月一回の土曜授業を行う日を前年度の八月にきめるという方針打ち出し、来年度から実施すると報告された。

学校には、都職員だけではなく、区職員、さまざまな非常勤職員と立場が異なり、休暇の保障など区教育委員会として、一定の基準作りなどを行うのは当然のことなのに、報告では事実上、「学校任せ」である。

こんな無責任が通用するのかと区に迫ったが、聞く耳を持たないとはこのことだ。
土曜授業を否定しているのではない。中学生の五日間の勤労奉仕にこだわるなど改善することが他にいくらでもあるではないか。
関係者の声にも我々の意見にも聞く耳をもたず強行する官僚主義的な教育行政は、子どもたちの学力の向上には直結しないと警告したい。