就職難

読売新聞社が主要企業を対象に実施した大学生の新卒採用に関するアンケート調査で、回答企業(116社)のほぼ半数が、今年4月に3年生になる大学生に対する採用活動の開始時期を遅らせると決めたことが分かった。

 57社は現行よりも2か月以上遅い「2011年12月1日〜12年2月末」と回答した。現状維持にあたる「10月1日〜11月末」は4社にとどまり、「その他・未定」は55社だった。大学3年生の10月から採用活動が始まることが学業の妨げになっているとの批判に配慮したものだ。

 企業が採用活動を遅らせる動きが広がったのは、日本経団連が会員企業に対し、2013年春に入社する学生への広報活動の開始時期を、3年生の10月1日から12月1日以降に、約2か月遅らせる指針を打ち出したからだ。

と伝えられている。これが前進なのか、耳を疑う。
私たちの世代は、大学4年の十月以降が、企業採用の解禁で、それ以前に学生を集めようとする行為を「青田刈り」として、厳しく指弾されたものだ。

先日のニュースは、これに反して、「ユニクロ」が大学一年生から就職を希望する学生を研修させる制度にすると発表した。あんまりではないか。

若者にとっては受難の時代だが、こんな世界の非常識を変えるには、働くものの連帯と団結で身勝手な経営者と対決すること、大企業経営者の顔色をうかがって支持を失う政治を変えることだ。そのためにできることは何でも手伝いたいのですけれども・・・。