続・みちのく一人旅

とはいっても、ボランティアをしているときは、心をひとつにした仲間たちと一緒でからだはしんどいけど、とてもやりがいがある時間でした。昨日かき集めたヘドロの土のうの山です。


石巻は、漫画家の石ノ森章太郎さんの出身地で記念館もあります。石巻市としても観光に力を入れています。この日は、駅前で乗り換えだったので、市役所によってみました。市役所は、祝日なのですが、職員でごった返した状態でした。たまたま、葛飾区長が、五月一日に石巻市にきて、防災協定を結ぶというので、経営(経済)企画課長がいたので、名刺を差し出して「・・・というわけなので、区長がまいりましたらよろしく」とまえもってあいさつしておきました。
しかし、石巻市役所の横も震災から一ヶ月半もたっているのにこんな状況です。市民第一なのでしょうから立派なことだと思います。


ボランティアセンターで翌日も指示を待ちました。
このひは、昨日よりずっと海に近い、激しい津波のあったところです。
ここにくるまで、テレビでも映し出される、がれきの山、ひっくり返った車や船、家もいやと言うほど目の当たりにしました。

ここは、畑なのですが、がれきの片付けとゴミ拾いでした。
持ち主の奥様からいろいろきいたのですが、さほど広いとはいえないこの畑にも、遺体が何体もあったといいます。かわいそうなのは、桜の木に、小さな子どもの遺体がつる下がっていたいうことでした。しかも、勝手に遺体に触ることもできず、自衛隊と警察がこの地区にきて、遺体を収容したのは震災から四日後のことだったというのです。

大変つらいことだったと思います。奥様は、「海の幸にめぐまれた、いいところなのに、こんなひどいことになってしまった」となげいました。「きっと、いいほうに変えられますよ」というのがせいいっぱいでした。

翌日、バスで帰京しました。連休中は、ボランティアの募集を止めているところもありますが、求めている自治体も被災者もいます。まだまだ、物資も義捐金も、ボランティアも求められています。
次の機会を探してできることに挑戦しなければと思い帰ってきました。