石巻ボランティア・無料バザー

すこしづつきれいになる街並み、しかし、いたるところで大災害の爪痕がみてとれます。石巻漁港と女川は本当に大変で、すでに8ケ月以上たっているのに、とため息が出るほどです。

今回のボランティアは、結局、泥だしではなく、無料バザーでした。
仮設住宅をこまめに回りました。
仮設住宅の20〜30戸の小規模のところにも集会所が設けられ、そこでコミュニティをつくれるようにしています。
しかし、すでに自治会が作られ機能しているところは少数のようでした。
全国から預かっている物資をできるだけ公平にお配りできるように工夫しています。米は二キロに小分けして、野菜も二種類ずつ小分けにして、洗剤やテッシュ、トイレットペーパーを基本セットにして、その他食器や衣類は必要なものをお配りしています。

食品は品薄なのですが、衣類や寝具などは、倉庫にあふれるほど全国から寄せられています。いま不足しているのは、こうした物資を届けるボランティアが不足しているのが実態です。食料も不足しています。

最終日の大きなバザー会場です。

この日は、大田区共産党によるトン汁の炊き出しもあり、4〜500名規模の大規模なものでした。男性衣類を担当したのですが、古着のほうが多く、「残ってしまうのでは」と思いましたが、ほとんどなくなりました。聞くとこの地区は、二メートル近く浸水し、何もかもがダメになった方々が多いとききました。

現地の赤旗新聞折り込みニュースにバザーの模様が伝えられ、ある被災者の声が紹介されていました。「まだ、自立できません。でも、必ず自立します。でも、今は、じっと手をにぎっていてほしい」・・・。

海岸近くは、壊れたままの漁港、家々、がれきが残っています。一部、新しい設備や家もありますが、この災害のすさまじさが目の前に残っています。

やるべきことはたくさん残されたままだと後ろ髪をひかれる思いで帰京しました。