:学府が警視庁公安部に個人情報流出

大学や専門学校が警視庁公安部からの要請、この要請とは、「イスラム諸国からの留学生名簿」を提出させていた問題です。ニュースにもなりましたが2010年にこの警視庁情報がネット上に流出していました。わが党衆院議員が3/16追及しました。

これは、ゆる事態暴挙と言わなければなりません。イスラム諸国からの留学生を犯罪予備軍と決めつけて監視下に置いたということだからです。これを支持した警視庁関係者とその情報を流出させた学校の関係者の責任追及が求められるべきであり、再発防止のために厳しい処罰が求められると思います。

一ツ橋大・内藤正典氏の「激動のトルコ」という本を読みました。欧州でいわれなき差別を受けてきたムスリムが9.11以降、さらに露骨な差別を受けている実態とキリスト教的価値判断からイスラム教の生活様式を不当に扱う実態が克明に描かれています。人種差別は、腹立たしいのですけれども、「キリスト教国的法の正義」に基づく理屈付けをしていることも新たに知りました。
しかし、我が国で行われたこの暴挙は、法に照らせば、容赦なく違法行為であり、ネットで流出した情報は、回収のしようがありません。

私は、あらゆる人種差別に反対です。ネット上にあるいわれなき人種差別的書き込み、中国、韓国・朝鮮に対するものが多いのですけれども・・・、許してはならないと思います。
日の丸・君が代を強制しようとする人々がいます。葛飾区にもすでに3%が登録している外国人です。宗教上、歴史上考え方が異なる人々がいて当然です。それなのに学校で「日の丸・君が代」を強制するとは、換言すれば、他国の文化の上に日本「独特」の一部の考え方を置くことになります。憲法上許されません。私は、それをゆるすことが「人種差別」に加担することでもあると思います。