生活保護 捕捉率

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吉本芸人の親族が生活保護を受けていたことである週刊誌は、生活保護大国「日本」などとおおげさな記事が踊っているが、真実を見極める必要があります。

生活保護制度を悪用は絶対に許されないことですが、私は、本来受給すべき方々が受給せず、相次いで餓死したり、病気で孤独死している現実のほうが深刻だと思います。我が国では、なぜ、こんなことが多発しているのか。

少しでも行政にたずさわっていれば、我が国の生活保護の捕捉率は極めて低いことは常識です。調査によってばらつきがありますが、10〜20パーセント程度です。これに対して、先進諸国で、例えばイギリスやドイツなどでは、80〜90%の捕捉率となっています。

これは、わが国では、生活保護水準の収入で生活をしている人々が八割以上いて、イギリス、ドイツでは生活保護水準以下の収入の人はほとんど保護をうけているという実態を示すものです。

冒頭に挙げた週刊誌やゴーマンな政治家やマスコミが、生活保護に対する低劣なキャンペーンを繰り返していることも、受給率を押し下げる圧力ともなっていると思われます。

生活保護は、まじめに税金を納めてきた市民がほかにどうすることもできなくなった時の最後の生活の糧となるよりどころであり、国民の権利でもあります。この制度を叩きのめしてしまったら、「カネがない」=「死」しか選択がない、恐ろしい社会になってしまいます。