ポピュリズムの危険

 大阪市長が業務命令として行った職員に入れ墨の有無を尋ねる調査で、回答を拒否した6人のうち少なくとも3人が、懲戒処分を受けた場合は「違法性のある調査をもとにした処分は不当で、懲戒権の乱用にあたる」として、市に処分の取り消しを求める訴訟を起こす方針を固めたことが27日、分かった。市は28日付で6人を減給もしくは戒告処分とする方向で、波紋を広げた入れ墨調査の是非が、市と職員の法廷闘争に発展する。
 3人は建設局、病院局、区役所で勤務。いずれも入れ墨はしていないといい、「調査は職員のプライバシーや、憲法で保障される表現の自由などを侵害する」として回答を拒否した。(あるニュースより)

あたり前でしょう。管理職が何をやってもいいのか断固拒否するのは労動者の権利です。労働者は使用者の奴隷ではありません。


 しかし、ネットで、これを肯定するひどい書き込みが多いことにたえられません。刺青をしていない職員は、答える必要のない職務命令を拒否してるということを人間の権利として主張しているだけ。
悪い比喩ですけど、ケツに痔があるかどうか、市長や管理職に確認させろといわれて拒否しらた処分ですか。

大日本帝国の軍隊みたいではありませんか。
この裁判、今日の常識では、大阪市長が必ず負けます。しかし、そうではなくなる理屈がでてくるようては本当の民主主義の危機です。