妊婦採血診断

今日の午前、区内の障害者施設団体との懇談に参加しました。障害者自身、またその親が高齢化している中で、安心して居住できる施設建設を切望されていました。当然の願いだと思います。

一方、新聞記事で「妊婦採血診断」とありました。妊婦の採血で胎児がダウン症かどうかほぼ確実にわかる出生前診断を始めるという内容です。

この記事の副題には、ダウン症家族ら懸念の声とあります。当然、「異常がみつかれば中絶につながりかねない」とその記事でも指摘されています。障害をもった本人もその家族も一言では片付けられない苦労があると思います。午前中に懇談の中で切実な訴えを伺ったばかりです。

同時に科学の進歩が、生まれてくる生命を選別していいのかとも思うのです。その技術は欧米ではすでに普及しているといいます。判断は家族の意思が尊重されるに違いありませんが、「神」の領域に人間が踏み込んでいると思えてなりません。