映画 靖国

リー・イン監督の「靖国」を見ました。
靖国神社を利用して、国家権力がいかにして、その権威をカサにして国民だけではなく外国にも対しても身勝手な主張をしているかを感じました。

しかし、その身勝手を守ろうとしている人々の「怨念」とも思える執着も恐るべきものと思いました。そうした方々は、我々の主張にたいして、抹殺したいぐらいの怨念を抱いているのかもしれない。

靖国信奉者は、南京虐殺従軍慰安婦など存在しない、侵略戦争ではなく「聖戦=正しい戦争」でなければならない。

台湾人女性が父親の合祀を取り消せとせまる映像は飲み込まれるようでした。日本人にも合祀を取り消しを望む多くの声があり、何よりも黙らせる仕組みをこうじているところに権力の執着を感じました。

靖国派自身が、自らが少数派であると自覚しているのでしょう。だからこそ靖国の思想を広めようと必死になるし、この映画の上映を妨害しているのでしょう。

私は、アジアの国々に甚大な被害をもたらした日本を自覚し、日本人として真実に目を背けてはならないと思います。