「尖閣」、「竹島」問題で、なぜ決議に反対したのか

 日本共産党葛飾区議団は、第三回区議会定例会で、「尖閣」、「竹島」問題で中国や韓国を非難する決議に「反対」しました。
 尖閣問題では、香港の活動家が魚釣島に上陸したこと、竹島では、韓国の大統領がやはり上陸し、天皇にわが国の制度に無理解からくる発言に対する抗議だというのです。

 日本共産党は、どちらの島々もわが国の領土であることを前提にして、「だだ厳しい調子で非難しただけでは解決にならない」「冷静な対応が必要だ」というのがわが党の主張です。したがって、わが党独自の文案を用意して、質疑しましたが、受け入れられませんでした。その後、問題がエスカレートし、中国では暴力沙汰もありました。これらは決して許される行為ではありませんが、問題はエスカレートしています。

 尖閣問題では、「領土問題は存在しない」という政府の態度は、いまや通用しない、「問題が存在する」ことを前提に、冷静な外交交渉を…志位委員長の提起が、注目され各界で共通の認識になりつつあります。区議会でもあの時、「冷静な対応」を提起したことに確信を持っています。