ギリシャの総選挙

ギリシャの総選挙で急進左派連合が第一党となり政権についた。ユーロ圏での問題だが、緊縮政策の押し付けにより多くの国民がそれを拒否し、緊縮策を実行していた与党が大敗北を喫した結果だ。クローバリズムという名の「新自由主義」=格差と貧困を広げる路線にギリシャ国民が下した審判であると思う。

フランス人経済学者のピケティ氏の「21世紀の資本」という著作が、経済学の600ページに及ぶ論文が大ヒットして注目を集めている。今のまま新自由主義経済を放置すれば、さらに格差社会の弊害によって社会全体がもたなくなると警鐘をならし、富裕税の創設などを提案している。

「政治は強いもののためではなく弱いもののためにある」と都知事の舛添氏が言及したと報じられているが、立場は異なりますが、共鳴できる。

安倍政権は来年度予算を提案したが、弱者切り捨て、大企業応援というむき出しの態度だ。2015年が日本も世界も潮目が変わったといえる年にしたい。