人質事件

邦人二名がISISに誘拐され、身代金が要求されている。
すでに一人殺害されたとも報じられ、予断を許さない状態が続いている。

こうしたテロ行為が許されないのは大前提である。しかし、なぜ、こんなことになったのかということについて、口を封じようという動きも退けたい。なぜなら、ネット上の「ネトウヨ」と呼ばれている方々は、政府や警察の大失態に言及することが、テロリストを擁護するものだと決め付けて攻撃しているからだ。

テレビを見ていても、自己責任論がどうも浸透しない・・・、これは後藤さんの誘拐を政府と警察が隠してきたこと、こんな危険な状態なのにISISの周辺諸国に対する人道的な援助だけにとどまらない総理の発言があったこと、さらに、72時間以内に殺害予告が明らかになった翌日、イスラエルで「テロに云々」という記者会見を総理が行ったこと。全部、批判してはならないとする方がおかしいとおもう。

後藤さんの母親の訴えがあったが、その冒頭でも、記者会見をやめるようにとの圧力があったことが明らかにされた。「テロに屈しないこと」は米国と一緒に軍事作戦を実行することではない。それを、実行しようとしている安倍政権の存在は極めて危険だ。しかし、今は、邦人の救出が最優先課題であることは当然だ。