カメラマンにパスポート返納命令

 キナ臭い。今月、トルコ経由でシリアへ取材を計画していたカメラマンに対し、外務省の職員が、渡航中止を要請し、要請に応じなければ、逮捕する旨の脅しを行ったという事件が明るみになった。

 居住や移動の自由は憲法で保障された基本的人権の重要な権利であり、これを侵すのは明確な憲法違反であるといわなければならない。

 一方、残念ながら中東で殺害された邦人に対し「自己責任論」を振りまいて、こうした暴挙を正当化する人たちもいるが、こういう論者は、たいがい安倍政権のやることに肯定的だ。

 つまり、こうした事態を集団的自衛権の行使容認のキャンペインにしようとしている。だまし討ちの上にだまし討ちは許されない。