優生思想をはびこらせてはならない

二年前、相模原市の「やまゆり園」で、9名を殺害、計26名を殺傷した事件は、ほんとにおぞましい事件でした。報道では、犯行に及んだ背景に「優生思想」による障害者差別があったことが指摘されています。

先の区議会定例会では、「旧郵政保護法による不妊手術の被害者救済を求める意見書」が、全会一致で採択されました。障害者に取り返しのつかない誤りを正していかなければならないという意思の表れです。

この定例会では、葛飾区にLGBT(性的マイノリティ)相談窓口、同性パートナーシップ制度の創設を求める請願が提出され、自民と一部の無所属議員が反対しましたが、共産党を含め賛成多数で採択しました。人間の自由と平等を求める運動の前進だと思います。

その直後、自民党の国会議員が、雑誌にLGBTに対して口汚い中傷を行ったことで「炎上」しています。歴史を学ばず、人間の存在を尊重できない人間、勢力には未来はありません。