ストロベリーナイト

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、誉田哲也氏の警察小説の題名です。
水元公園の小合溜(釣り堀のある池)で遺体が発見。喉の切り傷が致命傷の遺体で、なぜかおなかが縦に刻まれている・・・。

主人公の警視庁捜査一課の姫川玲子刑事が所轄の亀有署で捜査、自宅へ帰らず金町駅近くのホテルに滞在だと書かれていますが、実は、当時ホテルはないんですね。少々、取材不足だったのでしょうか。

しかし、現在は、たくさんあります。葛飾区が職員寮を改造してあげてまでして、一営利企業のために大サービスして開業しているホテル。その他は、わずかな合法民泊とたくさんの違法民泊です。

本題に帰り、「人間の死」が軽く扱われていることが気になります。高村薫氏は、1人の人間がどのように壊れていくかを克明に描きあげて殺人者を客観的に描いているからです。毎年8月は原爆や敗戦など人の「生死」が問われるからだけに。