ストロベリーナイト

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、誉田哲也氏の警察小説の題名です。
水元公園の小合溜(釣り堀のある池)で遺体が発見。喉の切り傷が致命傷の遺体で、なぜかおなかが縦に刻まれている・・・。

主人公の警視庁捜査一課の姫川玲子刑事が所轄の亀有署で捜査、自宅へ帰らず金町駅近くのホテルに滞在だと書かれていますが、実は、当時ホテルはないんですね。少々、取材不足だったのでしょうか。

しかし、現在は、たくさんあります。葛飾区が職員寮を改造してあげてまでして、一営利企業のために大サービスして開業しているホテル。その他は、わずかな合法民泊とたくさんの違法民泊です。

本題に帰り、「人間の死」が軽く扱われていることが気になります。高村薫氏は、1人の人間がどのように壊れていくかを克明に描きあげて殺人者を客観的に描いているからです。毎年8月は原爆や敗戦など人の「生死」が問われるからだけに。

優生思想をはびこらせてはならない

二年前、相模原市の「やまゆり園」で、9名を殺害、計26名を殺傷した事件は、ほんとにおぞましい事件でした。報道では、犯行に及んだ背景に「優生思想」による障害者差別があったことが指摘されています。

先の区議会定例会では、「旧郵政保護法による不妊手術の被害者救済を求める意見書」が、全会一致で採択されました。障害者に取り返しのつかない誤りを正していかなければならないという意思の表れです。

この定例会では、葛飾区にLGBT(性的マイノリティ)相談窓口、同性パートナーシップ制度の創設を求める請願が提出され、自民と一部の無所属議員が反対しましたが、共産党を含め賛成多数で採択しました。人間の自由と平等を求める運動の前進だと思います。

その直後、自民党の国会議員が、雑誌にLGBTに対して口汚い中傷を行ったことで「炎上」しています。歴史を学ばず、人間の存在を尊重できない人間、勢力には未来はありません。

工業用水

葛飾区役所のトイレの水は普通の水道ではなく、工業用水だということをご存知でしたでしょうか。いくつかの小中学校やシンフォニーヒルズや総合スポーツセンター、葛飾清掃工場や都の公共施設も数多くの公共施設や、もちろん区内の工場で活用されているのが工業用水です。

利点はもちろん水道水に比べると「安い」ことにあるのは、いうまでもありません。
その工業用水の供給を東京都水道局が中止しようとしています。
上水道とは別の工業用水用のパイプを建設当時にお金をかけて作ったのにそこに上水道を流すのは、不経済極まりありません。

都立の学校や東部地域病院、区内にある都の公共施設にも工業用水は使用されています。工業用水の供給をやめれば、都自身がコストを負うことになります。東京都は一体どう考えているのか。
東京都としては、削るべき経費はほかにいくらでもあるのではありませんか。

ワニ、天災、必要なことは

オーストラリアで600キロ、体長4.2メートルのワニが捕獲されたことがニュースになった。捕まえた方が「自然にたいして、このワニに対して威厳を感じた」とのことだ。

日本では、西日本を中心として豪雨により多くの方々が犠牲になった。被災者の皆様にお見舞いを申し上げるとともに犠牲になられた方々、ご遺族に心からお悔やみ申し上げる。これもまた、自然の力ではあるが、治山治水は人間の英知で防げる可能性もある。

防衛予算がこの間、毎年膨れ上がっているが、当たるかどうかわからないミサイル迎撃システムや防災には役に立たない「オスプレイ」の導入などはやめて、被災した皆さんの支援や自然の猛威かに国民を守る政治が必要だと思う。

日本の銃規制は

富山で元自衛官の男が警官を刺殺され警官の銃で民間人が犠牲になった。被害にあわれた警察官と民間人、その遺族の方々にはお悔やみ申し上げたい。

悪いのは拳銃を奪った犯人であるのは当然だ。しかし、その盗まれた銃で民間人が犠牲になったことの重大性がなぜマスコミで問題にならないのか。県警本部長が、その後の記者会見で、銃をとられない装置の設置を検討するのだという。その装置を設置しても、滋賀県で起きた警官による警官の銃による殺害事件の防止にはならない。警察が組織としてこの問題にどうけじめをつけるのかが問われていると思う。

私がさらに不思議に思うのは、マスコミも銃を持つべきか否かが問題にしないことだ。警察批判は、今後の取材の悪影響を忖度しているなら問題外ではないか。

マスコミとしては、武装解除が問題になること自体が安全保障上、問題となってほしくないと忖度をしていると疑いたくなる。

大阪北部地震

6月18日、早朝、大阪北部を中心に震度6弱の大地震がありました。
新幹線、電車が止まり、煙突や家屋の破損、インフラの破損など、復旧には一定の時間が要することは想像に難くありません。

東日本大震災では、東京でも震度5強・弱の地域がありましたが、矢張り電車が止まったり、液状化の被害も深刻でした。大阪での帰宅難民の状況も報道されていましたが、七年前を想起させるものでした。

学校に勤務する友人から臨時休校になったと聞きましたが、学校、保育所の対応は大変だろうと思います。

学生時代まさに、この大阪北部で過ごした私にとっては、被災地に友人知人が多くいます。メールやSNSによって、テレビでは報道されていないことも情報が送られてきます。大都市特有の混乱は共通したものです。災害への対応は、自治体力が試されるといっても過言ではないと思います。

袴田事件

6月11日、袴田事件の再審請求を東京高裁が棄却という判断をおこなった。

冤罪で死刑判決を下され、50年も死刑執行の恐怖にさらされてきた。冤罪だと判定がくだっているのになぜ再審を認めないのか、理屈が立たないではなのか。

最近は、理屈のたたない森友・加計学園問題自衛隊の日報隠ぺいなどがつづき、辟易としているさなかに、このニュースには、暗澹たる思いだ。

しかし、あきらめてはならない。沖縄の辺野古基地でのたたかい。海辺にたてかけられている看板には、「勝つためにはあきらめないこと」とかかげられている。