秋田


10月26日、秋田市北秋田市の視察に行きました。党議員団としての視察です。秋田市は、先進的な結果をもたらしている教育活動と子ども条例(子どもの権利条約の秋田版条例)を北秋田市は、市民病院と医療機関の連携についてでした。

秋田駅に近づき、まず目に飛び込んできたのは写真の駅前のイトーヨーカドーが撤退したビルでした。葛飾区でも亀有駅前のヨーカドーが一部撤退して大問題になりましたから、他人事とは思えません。

秋田の教育活動で一番驚いたのは、わが区のように競争をあおりたて、各学校のテストの点を公表しているのに対して、得点ではあらわれない重要なことを、また、まちがえたときにどう直す必要があるのか教育指導方向を共有し、公表していることです。小中一貫教育も全校を対象にしています。わが区のように一貫校を特定の学校だけ選定して先行させるのは、公教育としてはやってはならない暴論であることをここでも痛感しました。考え方が根本から違うと思いました。


翌日、北秋田市では、市民病院へ行きました。合併前の旧町の病院を統合して、新病院にす事には、問題があることは、承知していましたが、自治体が病院を経営するという問題、国の医療改悪とどう向き合っているのかは、一部共有でき、共感できることもあります。
 しかし、驚いたのは、北秋田市は、高齢化率がすでに、30%をこえ、四年後に高齢化率のピークをむかえ、その後は、高齢者の実数も減少し、人口減少に拍車がかかるということでした。わが国の将来を先行しているということで、そうした事情で行政が運営されているという事実です。少子化は依然として続いていることから私たちが想像している以上に、例えば学校の教員採用も少数に限られるなど、雇用も深刻な事態になっています。本当の構造改革が求められるところに日本社会が直面しているのだとあらためて実感しました。