中国漁船、巡視艇に衝突ビデオが巷に

 尖閣での問題のビデオがユューチューブに流れていることが、今朝から大問題になっている。
 ヤフーのクイックサーチでは、過半数の答えが、良かったと答えているが私は、二割程度の回答の「問題あり」と思っている。
 中国漁船がぶつかってきたことは、まぎれもない事実だ。しかし、常識的に考えれば、全速力でぶつかれば漁船が沈没してしまうのではないか。漁民からみれば生活の糧になる船は一番大切なものなのではないか。私もビデオをみた。海上保安庁の船のほうがはるかに頑丈にできていることは明らかだ。

 私が問題ありと思うのは、検察庁や政府関係者しか見られない、また管理されている資料というべきか証拠というべきか、こうしたものが外部に不正常な形で外部に漏れることが、法治国家として異常なことではないのかということだ。尖閣問題で中国の態度は、許せないと思う感情があったとしてもこの大問題を問題と思う世論が少数であるのは正直言って恐ろしい。

 当然、政府の責任は重大である。それぞれ所管している公務員が不正常なルートで漏らしたのならば自民党が言うように、外務大臣法務大臣の罷免に値する大問題だと思う。
 同時に決して民主党政権に同情するわけではないが、民主党政権にキズをつけるために漏らしたとなるとそれもまた恐ろしい話である。この行為は、完全に国益をそこねるものだと思うからだ。

 検事の証拠捏造、警視庁の機密文書がネット上で公開されていた事件にしても日本の国際的な信用失墜を招く恐ろしい事件が続いている。

 不況や他国の国際的な存在感の増大などにたいする不満をゆがんだナショナリズムで国民の意識を惑わそうというのなら、戦前の誤りの「きな臭さ」を禁じえない。