エジプト

チュニジアの政変が飛び火した格好だが、今後どうなることだろうか。
窮地にいるムラバク大統領だが、中東情勢に疎いとののしられそうだが、29年間も実権にあったとは。

確かに当時、大阪の大学に在籍中だったが、前任のサダト大統領の暗殺という大事件のあと副大統領であったムラバク氏が実権を掌握し、選挙にも勝利したそうだ。親米政権としてイスラエルを承認した前政権を継承したとしているが、サダト大統領自身が、イスラム過激派と言われる将校に暗殺されたわけだから、なおさらだ。というのは、その後、イスラエルパレスチナにたいしてどれだけひどいことをしてきたか、ましてや、イスラム社会の一部であるアフガニスタンイラクをめちゃくちゃにしてしまったアメリカの協力者だとの刻印をおされれば、その恨みは相当なものだろう。
ヨーロッパのメディアは、大統領の顔にイスラエルの国旗をあしらえバッテンを書いているものがたくさん出回っており、国民の不満は、イスラエルと米国にも向かっていることは確かだ。

暴力を肯定しているのではありません。むしろ、イスラム社会が米国やイスラエルに対して不満が噴出するのは止めようがないと思うのです。

大切なのは「民族自決の原則」でエジプト人の将来はエジプト人自身が決めることです。
アフガンやイラクのように外国が介入するととんでもないことになっている事実を直視すべきです。

私には中東に介入し続けてきた歴史のツケが回ってきているようにも感じます。エジプトだけにとどまらない状況だからです。