地デジ化まであと38日、どうなる?

そもそも、スカイツリーの完成とともに、国家の一大事業として進められてきた地上デジタル化でしたが、スカイツリーの完成は工事が遅れて約一年先になりました。

本来ならば、その時点で、延期すればよいものの、依然というか今でも、一か月後には地デジ化するのだといっています。

今年の予算議会でも、これが問題になり私も質問しました。区の理事者の答弁は、区内で何パーセントが地デジテレビにしたのか把握していないとのことです。国の政策なので、国が進行管理すべきだということなのでしょう。

ひどいのは首都高速や近隣のマンションの電波障害で共同アンテナやケーブルテレビになっているところではアナログ波の停止とともに保証を打ち切ることとなります。

その理屈は、アナログテレビを見られなくなる保証をしたまてでであり、国策としてデジタル化したのは国の都合であって、保証する義務はないという回答です。こんな理不尽はあるかと裁判も起こされています。

そして、今年の震災です。被害のひどかった岩手、宮城、福島の三県は、ひきつづきアナログ波を停止しないというのですが、これが可能ならば、急ぐ必要はないのでは。被災地のためにもっとできることがあるのでは。

しかも、すでにデジタル化した家庭でも現在、デジタル波を発信しているのは東京タワーでスカイツリーが完成した暁には、アンテナをスカイツリーの方向へ変えないときれいに映らなくなるというのです。それなら、スカイツリーが完成した時に完全デジタル化をするのがスジというものではないでしょうか。

テレビが見られなくなるといって、高額の工事を請求された事例もあります。

これも震災の前と後では大きく日本社会が変わっているのに、対応ができていない一つの事象のように思えてなりません。