二二八和平記念公園

台北車站から数分の場所に、台北医大がありそのすぐそばに、二二八和平記念公園があります。
日本統治時代につくられた西洋式公園?、中華風の公園です。
日本が第二次世界大戦で敗北したのち、台湾は中国の一部に戻りました。狭いナショナリストは認めないのですが、台湾の住民は、日本支配から解放されたのです。
しかし、1947年2月28日に中華民国の支配に抵抗する台湾人の事件があったそうです。その後、中国では、国民党と共産党の内戦の結果、国民党が敗北して、蒋介石氏が台湾に移り、国民党政権を樹立、当時、数百隻の軍艦、輸送船等にのった200万人の漢民族が台湾を制圧しました。国民党政権支配が非常に過酷なものだったことから、はげしい弾圧に抗して台湾人の運動が実り、国民党政権から台湾民主党政権に変わった陳水扁大統領の時代にこの史実を記念してつけられた名前だそうです。

写真は、たまたま、見つけた鄭成功氏(母が日本人であることでも有名)の銅像です。、明代の武人で清朝が中国を支配としたのち、台湾に逃れ、再び明朝の復興のために台湾の開発に取り組んだ人物として、台湾でとても信頼されている歴史上の人物だそうです。

台湾は、たしかにどの外国とも異なる社会だと思いました。セブンイレブンファミリーマートのコンビニと牛丼の吉野家がどこにでもありました。

観光地のあちこちで、法輪功が中国の非難していて白人も一緒になって座禅みたいなことをしていましたが、ちょっと違和感がありました。でも、民主主義の許す範囲のことだと思います。

台湾の人々の生活は、経済的には購買力平価では、すでに日本人の一人当たりの所得をしのいでいるのだそうです。
しかし、となりの大国である中国は、13億人の人民が暮らす世界第二の大国になっています。

きちんと見るべきは、日本の国際的位置です。ましてや、自主的な外交路線をもたず、アメリカいいなりになっていることは、国益を犯しているといっても過言ではありません。

陳水扁政権は、台湾独立を叫びましたが、選挙で再び、国民党が政権を担い、中国との関係は大きく変化しています。なによりも、日本も含めて、中国の正当な政権は中華人民共和国であって台湾ではないという事実です。しかし、現実に台湾政権が存在しているのは、日本が台湾を統治したことが原因の一つであるということです。

今年は、中学校の社会科の教科書の採択が夏に行われます。「新しい教科書」のなかには、歴史的史実を客観的にとらえず、戦前の勝手な言い分を子供たちに押し付けようとしているものもあります。
正しい歴史と現状認識がなければ、恥をかくどころか、軽蔑されてしまうでしょう。