うさんくさい金融工学

本日付の赤旗新聞の書評に、金融工学批判本が紹介されています。

金融工学とは、大雑把にいえば、サブプライムローンをつくりだし、破たんに導いた理論ということでしょう。だから今、批判本が出版されているのは当然の成り行きだと思います。

昼飯どき読売新聞があったのでぺらぺらと眺めていたら、三ページの下段に日本経済の見通しについて論じている本の広告がありました。
著者によれば、国債をいま増刷すると日本経済は破たんする、日本の国債は日本人が所有していても破たんすると強調しています。
同紙の一面、二面は、震災復興の財源は、基幹税で・・・という報道です。消費税でということにストレートになっていないことに不満なのでしょう。消費税増税キャンペーンの同紙ですから。しかし、基幹税といっても経済が低調な時に増税したら、一層深刻になるのではないかという識者の声も紹介されています。

震災復興には増税ではなく、国債発行すべき、体力のある大企業が責任をもって大量に買ってもらうべき時です。金融工学者からみれば、わが党の主張が迷惑なのでしょう。増税で国民が負担するべきで、大企業の体力を当てにされるのは迷惑だと言っているのが同紙三ページの著者の主張だと読み取れます。

増税を国民・被災者にかぶせるべきか、大企業の擁護か、日本再生のために必要な資金は必要なことは言うまでもありません。国民の選択が求められていると思いました。