ギリシャのゼネスト

テレビ朝日の夜のニュースの解説員の某氏が、ゼネストに突入している労働者を悪者扱いしていたが、反論したい。

米国もヨーロッパも経済の混乱は、新自由主義の名のもとで金融工学なるいかがわしい理論で実体経済とは異なる債権や為替の操作によって、カネを動かせばカネを生み出すというインチキの収拾がつかなくなっていることだと言いたい。

ウォール街から世界に飛び火したデモは、「我々は99%である」と叫んでいる。わずか、1%の富裕層が富を独占し、金融工学なるいかがわしい理論で、リーマンショック、ドルの格下げ、やがては基軸通貨から転落するでしょうけれども・・・、ユーロも同じく新自由主義の破たんで現在の混乱をまねいているという現実から、目をそらして、ゼネストの労働者を攻撃するとは、本末転倒もはなはだしい。わが国は、この混乱の中で、通貨として比較的安定していると判断されて円高をまねき、輸出関連企業が打撃をうけるという被害を被っている。ドルが基軸になっているために、ドルだけではなく、他の通貨との関係でも、異常な円高を招いているのでしょう。世界を見渡せば、アメリカ追づい路線がいかに危険であるかを見極めるべきです。


「我々は99%である」資本主義が先鋭化した帰結であり、階級闘争そのものです。
新自由主義が行き詰まり、瀕死の重傷となっている今、「今、マルクスは生きている」のだと思います。