タイの大洪水に想う

大変なことだと思います。正直、想像がつかない。
しかし、確かなことは、津波とちがって、水がじわじわあがってくるという現象であるということです。
葛飾にもカスリーン台風のときの体験者が多くいますが、口をそろえてそう言います。

3.11東日本大震災原発事故があり、原発擁護派は、「原発がないと、電力供給が不安定で、工場を海外に移転するしかない」と言いました。すぐに赤旗では、海外の発展途上国では、電力不足が日常化していて、停電が多い事実を指摘しました。まあ、「優秀な」日本企業の幹部は、言われなくても承知しているのでしょうけれども。海外でも国内でもリスクは付き物です。鎖国するべきとは言いませんが、国内の産業、工業も農業も守る政策を持たなければリスクを拡大するだけでしょう。

野田政権が、TPP、環太平洋連携協定の惨禍を急いでいます。絶対に許してはなりません。農業の打撃、輸出産業企業の利益のための財界の思惑・・・と私も思っていましたが、間違ってはいないと思いますが、最近のベストセラー、経済評論家の浜炬子さんが、指摘しています。少々、私流に意訳していますが、TPPとは、米国、オーストラリアなど一部の国々との貿易を優先させ、その他多くの国々との貿易を後継に追いやる「事実上の鎖国政策」とバッサリ。重要な指摘です。

タイの大洪水は、海外で生産拠点を移しさえすれば儲かるという常識を覆す、できことになるでしょう。