ギリシャ・パパンドレウ首相が国民投票実施を宣言

国民のことは国民で決める・・・当たり前のことだと思います。
ギリシャ国民が、ユーロ圏にとどまるか否か、その選択は、年金や公務員の給与が支払われなくなるという脅しにあえて、そうなるかもしれないが、そうなろうともIMFやユーロ圏にとどまることにならなくなるとしても、国民のことは国民で決める・・・大資本と大国のいいなりにはならないという実に立派な決断だと思います。

我が国の政府は、アメリカのいいなりになって、TPP、沖縄への基地の押し付けなど、いったい誰のための政治をやっているのでしょうか。

実は、デフォルトしてギリシャの債権が紙くずになる・・・一番困るのは、その債権をもつ金融機関や他国の投資家です。いいかがわしいカネころがしで巨万の富をもつ方々が大損をするのです。いま、盛んに報道されていますが、イタリアが同じ運命をたどるとしたら、さらに巨万の富が失われるのでしょう。

一人ひとりの国民も困難は避けられません。その影響は、正確には予測できません。しかし、実体経済はけっして失われません。モノをつくる、食べ物を栽培し、加工して、料理して食べる、家畜やワインがデフォルトで腐るわけではありません。ソ連崩壊の後、ロシア経済は大変な困難にありましたが、モスクワ市民は、ダーチャとよばれる別荘(平均的な労働者が郊外にだれでも持っていたのだそうです)の畑で必要な食料を栽培して食べていたそうです。ギリシャといえば何千年もこの地で営まれてきた歴史が現実にあるわけですから。

ヒトがつくった債権が紙くずになる・・・債権を多く持つものがいま、一番おののいているのは間違いありません。