裸で抗議

世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が開かれているスイスのスキーリゾート地ダボスに28日、ウクライナから来た女性団体のメンバーらが現れ、気温0度以下の酷寒の中、服を脱いで会議参加者らに抗議した。下着(上半身だけです)まで脱いだ女性らの上半身には「暴力団ダボスで宴会」「おまえらのせいで貧しい」などと抗議のスローガンが書かれていた。


なんと、勇ましい女性たちに脱帽です。

しかし、行動がやや下品にあつかわれているのならば、とんでもない誤解だと思います。

世界経済フォーラムとは、何か。ウッキぺディアによれば、「世界経済フォーラムの運営資金は1,000社に上る会員企業により成り立っている。会員企業の多くは売上高が50億ドル超のグローバル企業であるが、売上高の規模については産業や地域によって異なる。また、会員企業は各業界および国の中で上位に位置しており、それぞれの業界や地域の将来を決定する上で主導的な役割を果たしている。」とのこと。つまり、資本家のあつまりで、たとえばユーロ危機打開のためには、年金を減らすなど社会保障を圧迫する、労働者の権利を制限するなど緊縮財政を押しつける理論武装をするのが目的なわけです。

額に汗して働く人々のための会議ではなく、金融資本で潤う、たとえば、コンピュータのボタンひとつで、何億という単位の金融資産をうごかし、巨万の富をむさぼる人々を守るための会議に間違いありません。「暴力団ダボスで宴会」「おまえらのせいで貧しい」など、少々荒っぽい言い方ですが、真実であり、極めて階級闘争的な表現です。ウォール街を占拠した人々と同じく、我々は99%なのです。

だからといって、私が裸になっても「変態」だといわれて怒られるだけです。
くりかえしですが、ウクライナの女性に脱帽です。