ハロランの東京大空襲

東京民報の広告に、早乙女勝元氏の著書が出ていました。
「ハロランてなんですか」ときくと、先輩が、東京大空襲のとき、米軍機に搭乗した兵士で、飛行機の調子が悪く、パラシュートで着陸した方だというのです。

東京は火の海となり、大勢の犠牲者が・・・。

このハロラン氏は、もちろん捕虜となり、上野動物園で見世物にされたということです。

その話を聞いて、映画「エレファントマン」を思い出しました。

東京を火の海にした米軍も狂気のさたですが、ハロラン氏への扱いも狂気のなせるわざだと思います。ファシズムの嵐にあった我が国の当時にあっては、このことは当然視されたのでしょうか。
しかし、狂気があたりまえになるその時流がおそろしい。

大阪市長の思想調査をなんとも思わないのか、報道を意識的にさけているマスコミが、その「狂気」に通ずるものに感じるのは私だけではないと思います。