Querido Papa de Roma(親愛なるローマ教皇様)

私は、キリスト教徒ではない、無神論に近い、不熱心な仏教徒の日本人です。

今度のキューバへのご訪問に対して深い敬意を表します。その直前の記者会見で「米国のキューバにたいする経済封鎖が非人道的なもの」という発言をされたことにも敬意を表します。キューバの自然や偉大な歴史・人民のたたかいに対し敬意をもつものてして、このたびのご訪問を大変意義のあるものと思っています。

しかし、新しい模索を提案されたことは当然のこととして受け止めますが、「マルクス主義は時代遅れ」との発言は、世界の多くの人々を驚かせています。

マルクス主義者には、キリスト教徒はもちろん、仏教もイスラム教もヒンズー教徒もいます。経済学上は資本主義でも原理的新自由主義保護主義的な考えもありますし、マルクス主義にも日本の共産党のように選挙で多数派の形成を目指す党や中南米では選挙で勝利した共産主義者もいますし、武装闘争を主張するなど様々です。

どのような宗教であれ、主義主張が異なろうともそれぞれの国の運命は、その国の人々の選択で決定されるべきものであり、この普遍的な原理は、人類の度重なる戦禍のうえに築かれたものです。
こうした前提に立って、米国と英国のイラク攻撃の前にバチカンが平和解決を発信したことに心から敬意を表していました。

私は、フィデル・カストロ氏が唱える全人類が乗っている「地球号」が温暖化などの危機にあるいま、世界規模で克服する努力が求められている、私も同感の共産党員です。