かたいチキン

九州の炭焼き地鶏といえば、宮崎に代表される、あのこりこりしたやつ、嫌いだという方もいますが、私は大好きです。これ、宮崎だけではなく、大分の名産でもあるんですね。

要するに、ブロイラーではなく、放し飼いの鶏肉の肉質が歯ごたえあるような気がします。

本来の味がこのかたいチキンなのでしょうか。去年、香港で「鳩」をいただきました。どちらかといえば、かたいチキンに通じるものがあります。

今年、初めてインドを旅しました。インドのチキンも少々かたい気がしました。自然な形でそだてられているチキンだったのでしょうか。

インドは巨大な国であり、その遺跡も、想像を超えるものです。ムスリムとの共存、多くの女性が当たり前のようにサリーを着飾っている現実、きれいなタージマハル、このインドにもイスラムの巨大な流れがあります。デリーのラールキラーも、驚きでした。博物館には右寄りな日本人が嫌がるバーマー、ビルマミャンマーの日本侵略が鋭く、告発しています。そのインドのベジタリアンは、チキンも食せず、国民のほとんどがトイレの後、紙を使わず、左手で、水に流します。日本の常識が通用しない、エキサイティングな街、超エコな国です。そのカルチャーショックからいまだに抜けきれません。嫌がる人が多い聞きますが、その現実をうけとめ、もっと知りたい、ほとんどはまっています。

柔らかいチキンが当たり前、なんか、ゆがんだ消費文化のなかにいるような疑問をはじめて覚えました。九州のかたいチキンが鶏肉本来の味ではないのか。その自然を当たり前に受けてめる許容さがとても大事なのではないか。