歴史を学ばぬものに未来はない

9月1日、95年前のこの日、関東大震災が発生しました。墨田区横網町公園内の震災祈念堂では、都の公式行事として慰霊祭が行われました。1973年には、祈念堂の横に朝鮮人犠牲者慰霊の牌が建立され毎年、慰霊祭が開催されています。

震災直後
内務省や警察の誤った連絡によって、在日朝鮮人を敵視し、自警団が各地で組織され、無辜の在日朝鮮人が大規模に殺害されるというおぞましい事件が起こりました。震災で犠牲になられた方々もおびただしい数となり深刻な震災だったことは間違いありませんが、朝鮮人だというだけで虐殺されたというのは全く異なることです。

歴代の都知事が送ってきた朝鮮人犠牲者を慰霊するメッセージを小池都知事が取りやめ内外から批判にさらされています。これを当然視するヘイトスピーチの集団が近隣で集結しはじました。警視庁は、衝突を避けようとおびただしい数の警察官を配置しています。

こうした反動をを許してはならないという良心も広がり、昨年から参加者が急増し、今年は700名の参列者でした。良心の広がりは国民の健全性、頼もしさを感じます。